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医療業務用20.8インチ モノクロQXGA LCDパネルで世界最高性能、 超高階調度技術SGS方式で業界初の12.8Bit(7141階調)を達成
2003年3月20日 株式会社スペクトラテック
株式会社スペクトラテック(大橋三男社長)は、これまでモノクロLCDパネルでは不可能と考えられた 世界最高性能の12.8Bit(7141階調)を表現可能とする技術を確立した。 この技術はX線フィルムからデジタル化して保存・診断しようとする医療分野のIT化に対応するものである。
同社は、昨年3月にSXGA 20.1インチ モノクロLCDパネルにて1786階調の製品発表を行ったが、 今回さらに新たなアルゴリズム開発を加えることで、大幅な高階調化に成功した。 医療業務用モニターでは、現在各社から766、1021、1531、1786、3061階調方式が製品化されているが、 今回の7141階調の性能は、医療業務用モニターTVの実質的ガイドラインであるGSDF(Gray Scale Display Function)の DICOMカーブへの適用性能の大幅改善を実現している。
今回スペクトラテックが開発した20.8インチモノクロQXGA(2048画素 X 1536ライン)LCDパネルは、 独自のデジタル処理による超高階調化変調技術SGS方式(Super Gray Shading Technology)をベースにしている。 本パネルの性能は、分解能7141階調、コントラスト比600:1(TYP)、明るさ 600 cd/m2(TYP)以上である。 この7141階調のSGS方式LCDパネルの技術は、米国コロラド州Data Ray社と共同開発の医療業務用モニター(製品名:PRECISION 3X 仮称)に搭載され、近々発売される予定。 本パネルはData Ray社製300万画素、PRECISION3X(仮称)の専用パネルとして開発されたが、500画素、900万画素パネルへの 高階調化も適用可能である。 また、医療用途以外に非破壊X線検査装置用ディスプレイや電子顕微鏡用ディスプレイにも容易に移行できる。
スペクトラテックは医療機器の開発、ファブレス製造、販売を事業とし医療、半導体、画像の研究者及び技術者を中心に 周波数拡散技術を利用した医療装置に関する特許などを有する新規性の高い技術を有するベンチャー企業。 同製品は、4月11日から横浜で開催されるITEM2003(国際医用画像総合展)にて公開される。
以上
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