モデルSCU-10 ビデオ信号変換ユニット
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モデルSCU-10は、標準を大きく逸脱したアナログ・ビデオ信号を、市販の液晶モニタで表示できる様にフォーマット変換 するユニットです。
DVI入力付きで、UXGAおよびSXGAに対応した液晶モニタと併用できます。

モダリティの映像出力を、市販のカラーLCDモニタに接続しようとした場合に起きる諸問題をクリアします。

  • ● モニタを繋ぎ変えた途端、何も映らなくなった。 確かに信号は来ているのだか・・・・?
    ⇒ そのモダリティの映像出力は、特殊なフォーマットです。 モニタが同期できないので画面に何も映らないのです。
  • ● まん丸な絵のはずなのに楕円に映る。 画面の一部しか映らない。
    ⇒ アスペクト比が失われたのです。 また、入力画像の寸法とモニタのイメージサイズの関係が崩れているのです。
    SCU-10 は 1:1 や 16:9 などアスペクト比を確認して、モニタに反映できます。 また、信号を解析する事で 入力画像のサイズを計算できるので、画像全体を画面一杯に表示できます。
  • ● モノクロ画像を表示させようと入力しても、緑か赤か青色でしか映らない。
    ⇒ カラーLCDモニタは、RGB全部に同じ信号を加えて初めてモノクロで映ります。 しかし、モダリティから信号は1つだけです。  SCU-10の入力にその信号を繋げば、カラーLCDモニタでモノクロ画面を表示できます。

機能と特長

  • ◆信号処理は1系統、入力チャンネルは2系統
    信号入力はBNCコネクタとVGAコネクタの2CHあり、同時に両方の入力に信号を加えられます。
    本器は、入力信号の有無によって自動的にCHを選択します。 従って、モダリティからの信号が、 SXGA信号からNTSC信号に変わったとしても、画面はスムーズに切換わります。
  • ◆アナログ入力 ⇒DVI出力
    デジタル入力専用のLCDモニタであっても、モダリティからのアナログ信号を画面に表示できます。
  • ◆成長型知識ベースを内蔵
    本器は、多数の特殊なビデオ・フォーマットを知識ベースとして持っていて、入力が来るとそのフォーマットを分析して、 最適な知識ベースに基づいてDVI信号に変換します。
    出荷時の知識データでは、正しい画像を得られない場合は、ユーザが知識ベースを成長させることができます。
  • ◆全てをOSDメニューで行なう
    ユニットの設定や操作は、画面にメニューを呼び出して行います。
    アナログ信号を取扱う器械ですが、調整用のつまみは一切ありません。

概略仕様

入力コネクタCH1:(注1)BNC-R ×5(映像R, G, B, および同期(H, V))
CH1:(注1)VGA(HDB15)メス ×1(マルチピンコネクタ)
動作ドットクロック周波数~162MHz
入力可能範囲NTSCまたはPALからUXGA(60Hz)
(UXGA@70Hzには非対応)
対応インタレース1:1 および 2:1 インタレース(3:1 以上は非対応)
信号レベルRGBカラーおよびモノクロ映像信号700mVp-p@75Ω終端
同期信号TTLレベル@高インピーダンス
SOGおよびNTSC/PAL映像信号G信号に同期信号が重畳する 1000mV@75Ω終端
出力コネクタ24ピン DVI-D
ピン配列DVI標準
信号DVI-1.0準拠
UXGA 60Hz カラーデジタル信号または
SXGA 60Hz カラーデジタル信号
電源供給元+12V ACアダプタ(付属品)
消費電力+12V±5% 最大1A
筐体材質圧延鋼板
寸法【単位 mm】・重量210W×30H×135D 約750グラム(本体のみ)
環境使用温度・湿度0~40℃ / 20~80% 結露がない事
保存温度・湿度-10~50℃ / 20~80% 結露がない事
[注]
  1. モダリティ側からの出力ケーブルに対応して2系統の入力を有しています。 これらのどちらか一方のチャンネルに対してのみ動作します。 CH1とCH2を任意に切り替えるスイッチ機能はありません。
  2. 本器はノン・インタレースのカラー信号に対してはGBR444フォーマットで出力するので信号帯域幅はR, G, Bとも同じです。
    インタレースしたカラー信号は、インタレースからノン・インタレースにフレーム補正をして変換します。 この処理はGBR422フォーマットを基本にしているためRとBの信号帯域幅はBの半分になります。
  3. インタレース処理の最高能力は1080/60i信号までで、それ以上高速なインタレース信号は正しく変換処理されません。