モデルSS4305 SS方式データ収録ユニット
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概 要

モデルSS4305 は、生体の脳血流変化を計測をする場合に 利用可能な、スペクトラム拡散(SS)方式を使った多重データ送受信ユニットです。
本器は、右図の様な3cm間隔のプローブ・アセンブリを使う、生物実験を想定して作られています。

生体のどの部位も、何らかの形で脳機能と関係しています。
本器は、刺激に対する脳血流変化を高速に捉え、データをPCに保存するので、他の生体計測データと、 本器を利用して取得したデータを関連付けた研究実験が可能になります。 但し、医療行為への転用はお控え下さい。

特長と機能

  1. 3波長の近赤外線で、より精度が高い計測を期待できる
    4ヶ所の光源から近赤外線を3波まで同時照射できる様に、変調信号(スペクトラム拡散符号)を12チャンネル用意してあります。
  2. 受光点は5ヶ所
    受光点は5ヶ所迄取れる様に、受光素子からの信号は5入力で、60(5×12)チャンネル同時処理できます。
  3. 広帯域データを高速で取得(512μSec ~ 130mSec)*1
    広帯域・高速演算性はスペクトラム拡散方式の特長です。
    この特長を生かせる広帯域受光素子、例えばPINフォトダイオード、APD*2やPMT*3、或いはInPダイオード*4等を使用する事で、 画期的な高速データ収録が可能になります。 
  4. フレキシブルなPCコントロール方式
    本器の設定や操作は、全てUSBを介してPCで行います。
    データは、専用ソフトウェアによって、PCのHDDにCSVファイルで転送されます。
    自作のアプリケーション・ソフトウェアによって、これらのファイルを呼び出し、自由にデータを利用できます。

*1)設定するチップレートと拡散率によって異なります(最下段参照)
*2)フォトマルチプライヤ(光電増倍管)
*3)アパランシェ・フォトダイオード
*4)インジウム燐単結晶
(本器は、近赤外線光源や受光素子、およびそれに関連する機器は含みません)



SS435(試作ユニット) 外観図 (正式商品は外観が変わる場合がもあります)


仕様概略

拡散処理チップレート(拡散周波数帯域)64Kbps(32KHz) - 125Kbps(63KHz) - 250Kbps(125KHz) - 500Kbps(250KHz)
拡散率 選択28 - 29 - 210 - 211 - 212 - 213 - 214 - 215 - 216 ビット
出力出力信号直流をDSSS変調したパルス波
出力チャンネル数12(4光源×3波 分)
出力レベルLV TTL
コネクタDSUB-25 マルチピンコネクタ
入力入力信号受光素子からのアナログ化した被拡散信号
入力数(チャンネル数)5(最大60チャンネル)
入力レベル0.00~2.00V (高インピーダンス)
入力コネクタBNC-R ×5
計測計測時間1~1000秒を 1秒間隔で設定
リアルタイム処理時間(⊿t)チップレート500Kbps(250KHz帯域)において:512μS(拡散率28) ~ 130mS(拡散率216)
USB端子仕様USB1.0
コネクタUSB Type B
機器設定項目チップレート / 拡散率 / 送受CH設定 / 計測時間
データ60チャンネル分を CSVファイルでPC側へ転送
電源・消費電力電源入力100VAC ±10%
消費電力10W max
寸法・重量等寸法[mm]210W×30H×135D(突起物を含まず)
重量約 1000 グラム
筐体材質圧延鋼板
仕様は事前の断りなく変更されます

参考資料

拡散率およびチップレートによる等価帯域幅(Hz)
チップレート→
↓拡散率
62Kbps(32KHz)125Kbps(64KHz)250Kbps(125KHz)500Kbps(250KHz)1Mbps(500KHz)*1
28 Bit122.1244.1488.3976.61,953.1 *1
29 Bit61.0122.1 244.1 488.3976.6 *1
210 Bit30.561.0122.1244.1488.3 *1
211 Bit15.330.561.0122.1244.1 *1
212 Bit7.615.330.561.0122.1 *1
213 Bit 3.8 7.6 15.3 30.561.0 *1
214 Bit 1.9 3.8 7.6 15.330.5 *1
215 Bit 1.0 1.9 3.8 7.615.3 *1
216 Bit 0.5 1.0 1.9 3.87.6 *1
*1:本器では利用できません

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